令和5年（2023）9月市議会 一般質問
- 工藤けいこ
- 2023年9月26日
- 読了時間: 9分
更新日：7月31日
河内長野市が、もっと暮らしやすく、もっと魅力的なまちへ
今回の市議会定例会では、「まちづくり」を主要テーマに、河内長野市が大きな転換期にあるとの思いを胸に、多岐にわたる質問・要望を行いました。
南花台小学校跡地については、使われていない施設を地域資源として生かすことが重要だと考え、公民館機能の移転や宿泊施設の整備、若者にも親しまれるカフェやレストラン併設など、地域に愛される複合施設としての活用を提案しました。
公園の充実については、寺ケ池公園の大型遊具や水遊びゾーン、夜間の安全対策など、市民が安心して集える空間づくりを要望。南花台中央公園ではユニバーサルデザインへの配慮を重視し、ベビーチェアの設置など、より多様なニーズに応える公園へと進化させる提案を行いました。
河内長野駅周辺での社会実験「ふらっとテラス」も、これまでの取組を評価しながら、出店時間帯や参加店舗の充実に向けた改善を促しました。
子どもたちが大人になっても「このまちに住みたい」と思える──そんな未来を見据えて、皆様の声を大切に、一歩ずつ着実に、市政を前へ進めてまいります。
主な質問・再質問と答弁内容（要約）
件名１
南花台地区施設一体型小中一貫教育推進校整備後の跡地の活用について
跡地活用について
質問（工藤）： 南花台小学校跡地のグラウンドは第10公園の代替地と赤峰市民広場のスポーツ施設の代替地として活用されると理解しましたが、建物については何か計画がありますか。
教育推進部長： 現時点では、建物の短期的および中長期的な活用方針は決まっておりません。
要望（工藤）： 南花台小学校の校舎は広くて、東小と西小の合併時に何億円もかけて整備し、まだ10年しか使っていないので、使わないのはもったいないです。文部科学省の廃校活用事例集を見ると、酒蔵、カワハギやウナギの陸上養殖施設、煎餅工場、キノコ工場、イチゴ農園など多様な活用事例があります。私は、公民館、宿泊施設、カフェ、レストランとしての活用が良いと考えています。南花台公民館の老朽化や三日市公民館の駐車スペースの狭さ、豪雨時の危険性を考えると、南花台小学校跡地をより快適な設備の整った公民館にするのは良い選択ではないでしょうか。また、スペランツァの選手が河内長野に来ることを考えると、市内にカジュアルに泊まれる宿泊施設がないため、廃校跡地を宿泊施設として活用する先行事例に倣って整備できたらと思います。移住体験施設としても活用できれば、移住促進にも繋がります。カフェやレストランでは、スペランツァ大阪の選手がお昼の時間に仕事をする場所を探しているという話を聞いているので、彼女らが働くことで素敵な場所になるでしょう。宿泊施設でも手伝ってもらえたらと思います。ウェブで調べた生野区桃谷の御幸森小学校跡地「いくのパーク」のように、プールをバーベキュー施設にしたり、体育館をレンタルコートにしたり、校舎をカフェやおしゃれな洋服屋にしたりと、センスよく改造すれば、学校はこんなにもおしゃれになるという学びがありました。市内外の若者から「エモい」と称賛され、地域に愛され、誇りに思えるような複合施設として整備していただければと思います。
件名２
公園の充実について
寺ケ池公園の機能充実について
質問（工藤）： 赤峰市民広場の産業用地化により、寺ケ池公園の機能充実が強く望まれています。現在予定されている具体的な内容についてお尋ねします。
都市づくり部長： 寺ケ池公園は本市唯一の総合公園であり、遊具をはじめ施設の老朽化が進んでおりリニューアルが必要です。また、駐車場拡充など様々な要望もいただいております。令和６年度において、寺ケ池公園の目指すべき公園像を明確化し、今後の公園整備を効率的・効果的に行うための計画策定を行う予定です。合わせて駐車場の拡充も検討し、公園の魅力向上を図ってまいります。
再質問（工藤）： 赤峰市民広場のグラウンドゴルフ代替地については安心しました。大きな滑り台や遊具は寺ケ池公園にできますか。
都市づくり部長： 寺ケ池公園のリニューアル計画策定の中で検討してまいります。今は遊具が少ない公園ですが、ファミリー層の誘致、ブランディング事業も進めているので、来年度のリニューアル計画策定の中で検討したいと考えています。大きな滑り台の設置についてはまだ決まっておりませんが、全体のグランドデザインを描いた中で、どういう遊具が望ましいか考えてまいります。
再質問（工藤）： 赤峰市民広場のバーベキュー場の利用が少ないのは、期間が短いことと予約が取りにくいことが原因だと思います。滝畑や「くろまろの郷」ではウェブ予約やコンビニ・クレジット払いが可能で、非常に賑わっています。寺ケ池公園でのバーベキュー施設整備をご検討いただけませんか。また、「くろまろの郷」の川辺の有料化には賛成です。
都市づくり部長： (バーベキュー施設について具体的な答弁なし、寺ヶ池公園のリニューアル計画で検討との示唆)
再質問（工藤）： 寺ケ池公園の駐車場不足について、現在の資材置き場を活用する案のほかに、他の駐車場案はありますか。
都市づくり部長： 今後、公募している指定管理者の提案も踏まえ、資材ヤードや公園緑化協会が使用している場所を駐車場として利用できないか、また、公園全体のリニューアルの中で、現在木がある場所も駐車場として生み出せないかなど、指定管理者と協議し、市外からも多くの方が来ていただけるような駐車スペースを設けた上で公園のリニューアルを行っていきたいと考えています。
要望（工藤）： プール奥の広場も普段から駐車場として活用できれば、公園を大きく削る必要はないと思います。イルミネーションやイベント時には特に多くの車が来るので、ぜひ開放してほしいです。また、噴水やあずまやは寺ケ池公園の素敵な魅力なので潰さないでほしいです。駐輪場を赤峰交差点側の銀杏通りに移せば、今の駐輪場も駐車スペースとして使えるのではないでしょうか。屋外ステージについては、以前の音楽祭のようにウイング車が入って活用できるようにお知らせする方が良いと思います。寺ケ池公園を１日で２周半歩きましたが、市道松ケ丘小山田広野線側が暗く、特に夕方以降は子供連れで利用するには少し怖いと感じました。今後の整備で明るくしてほしいです。寺ケ池公園は今でも魅力的ですが、赤峰の魅力も取り入れて、もっと市民に楽しんでもらえる公園にしてほしいです。
(仮称)南花台中央公園の整備内容について
質問（工藤）： （仮称）南花台中央公園の整備内容についてお尋ねします。
総合政策部理事： 現在、基本設計を完了し、実施設計に着手しています。南花台のメイン道路を挟む２つのゾーンを一体的に利用できる計画で整備し、サッカースタジアムのクラブハウス屋上もテラスとして公園機能を持たせます。芝生席の開放や周辺園路に遊具を配置し、試合時だけでなく日常的に利用できる公園を目指します。クラブハウスには貸し出しできるコミュニティスペースや会議室を設け、様々な活動が生まれる施設とします。公園部分には、子どもたちが伸び伸び遊ぶことができ、夏祭りなど様々な地域のイベントにも活用できる大きな芝生広場を設け、マルシェなどに対応できるよう電源設備も整備予定です。さらに、芝生広場の横にはカフェを整備し、公園利用者の憩いの場や地域の交流の場を創出してまいります。今後も地域住民の声を聞きながら、多くの方が訪れ、まちの新たなシンボルとなる魅力的な公園づくりに努めてまいります。
再質問（工藤）： 南花台中央公園には水遊び施設はありますか。
総合政策部理事： 水遊びの場として、夏場にシャワーや霧が出るミスト遊具の設置を検討しています。
要望（工藤）： 寝屋川公園や「SENNAN LONG PARK」などにあるような、地面から水が噴き出す噴水タイプの水遊び施設は、子育て世代に大変人気があり、集客力も非常に高いです。ウェブのお出かけスポット１０選にも選ばれるような施設となるので、ぜひ水遊びにも力を入れていただきたいです。
質問（工藤）： 戸建てに住む方は良いのですが、公団やマンションに住む方は花火をする場所がありません。公園は花火禁止で通報されることもあるため、どこかの公園で花火ができる場所を整備してほしいです。また、バスケットボールとスケボーエリアもどこかの公園で整備いただけるところはありますか。
都市づくり部長： 寺ケ池公園のリニューアルの中で、これらの課題についてご意見をいただいています。エリア分離が可能であれば検討したいと考えており、公園部局とスポーツ部局とも連携して、どういう手法があるのかしっかり考えてみたいと思います。
要望（工藤）： バスケットボールやスケボーができる場所は青少年の居場所であり、要望が多いにもかかわらず騒音や施設選びが難しい場所です。今が「さなぎの時期」であり、整備する場所を色々選べる時期なので、このタイミングでぜひ整備をお願いします。
件名３
河内長野駅周辺地区社会実験「ながのふらっとテラス」について
実施状況と今後の展望について
質問（工藤）： 長野商店街の道路にテラス席を設置し、飲食の場及び賑わいの場として公共空間を利活用した社会実験の実施状況と、今後の展望についてお尋ねします。
都市づくり部長： 「ながのふらっとテラス」は、河内長野駅周辺地区における民間主体による公共空間活用の社会実験として、長野商店街で今年７月より実施しています。毎週金曜日午後６時から午後９時の間、商店街沿道店舗の店先道路部分をテラス席として利用できる占用許可を行い、商店街の恒常的な賑わい創出の検証を行っています。常時２店舗が参加し、その後１店舗が新たに参加しています。ノバティながの北館管理組合の協力も得て、キッチンカーの出店場所として敷地を活用し、音楽ライブを実施するなど、賑わい創出に努めてきました。１０月末の社会実験終了後、参加店舗の意向を含めた検証結果を取りまとめ、地域や民間事業者の方々と共に、当地区にふさわしい民間主体による公共空間のあり方について検討してまいります。
再質問（工藤）： 参加店が少なすぎたのではないでしょうか。
都市づくり部長： 出店店舗の数や暑い時期だったこともあり、参加者は多くありませんでしたが、我々としてはスタートということで、色々と試してみようと始めました。１０月末で一旦終了しますが、方法を考え、協力いただいている方々と共に、継続的に賑わいを創出できる方法を考えてまいります。
要望（工藤）： 飲食店からは「金曜日は普段からお客さんが来るので金曜日でなくても良いのでは」という声や、キッチンカーからは「夕方の数時間では売り上げが少なく出店に合わない、土日が稼ぎ時なので金曜日の夜は仕込みに当てたい」という声を聞きました。市の職員は金曜日なら心置きなく飲めるということで多く来られたようですが、民間がやるなら事前に出店状況を考慮すべきだったと思います。今後の課題としていただきたいです。