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令和7年(2025)6月市議会 一般質問

  • 工藤けいこ
  • 6月30日
  • 読了時間: 8分

更新日:7月31日

今回の定例会を終えて

市民の皆さんが日々感じておられる課題に、少しでも寄り添えるよう──そんな想いを胸に、今定例会では観光案内所の活性化、市民交流センター「キックス」の利用促進、空き家対策、そして子どもたちの給食時間の過ごしやすさに関することまで、幅広く質問・提案を行わせていただきました。

また、地域猫・保護猫への支援活動にも触れ、共に暮らす命へのあたたかな眼差しを行政がどう支えるかを確認しました。いずれの課題にも、市長はじめ理事者の皆様から前向きなご答弁をいただき、今後の展開への期待がふくらみます。


市民の暮らしに寄り添う施策を

私は「現場の声を、政策へ」。その信念のもとで、これからも河内長野市の魅力をさらに引き出し、誰もが安心して暮らせるまちづくりに力を尽くしてまいります。小さな声にも耳を傾け、制度の“すき間”にもしっかり寄り添えるよう、丁寧に対話を重ねながら進めていきます。



主な質問・再質問と答弁内容(要約)


件名1

河内長野の魅力を発信し、知ってもらい、選んでもらい、住み続けてもらえる河内長野市を目指して。


河内長野駅前観光案内所について


  • 質問(工藤): 移転後の変化と、改札横に新設する2拠点の活用について。

    • 答弁(成長戦略部長):

    • 4月に駅前ロータリー内に移転した観光案内所は、来所者数、案内件数、物販収入、レンタサイクル利用者数のいずれも増加。市民の利用者数も増加し、ビジターセンターとして機能している。

    • 8月に新設する駅改札横の観光案内所は、通勤・通学客も集中する場所であるため、市のアンテナショップとしての機能を持たせる予定。道の駅奥河内くろまろの郷の人気商品や市内企業のオリジナルグッズ、楠公めしなど日本遺産関連商品の販売を予定しており、ロータリー内の観光案内所との連携による相乗効果を狙う。


  • 再質問(工藤): 2階で予定されている取り組みについて具体的に教えてほしい。

    • 再答弁(成長戦略部長): 2階の観光案内所は、本市のアンテナショップとして、奥河内くろまろの郷の商品や日本遺産関連商品などの物産販売に力を入れる企画を進めている。


  • 再質問(工藤): 愛称募集のLINE通知は行われる予定か。また、ふるさと納税返礼品の展示やモックルグッズの設置、座って休める椅子の設置、音楽をかけることについての提案はいかがか。

    • 再答弁(成長戦略部長): 愛称募集のLINE通知については確認する。改札横の観光案内所には75インチ程度のモニターを設置予定で、映像や音楽を流すことを検討する。


  • 再質問(工藤): 河内長野の観光先として、営業部長がお勧めする場所はどこか。

    • 再答弁(営業部長): 河内長野は空が広く、空気がきれいで、リフレッシュできるまち。自然や歴史が非常に豊かで魅力的。滝畑やその奥のキャンプ場など、河内長野らしい自然や歴史をPRしていくと良い。



市民交流センターキックスについて


  • 質問(工藤): 図書館のグループ室の利用状況と利用方法、こもれび広場の利用状況について教えてほしい。

    • 答弁(教育推進部長):

    • 図書館1階のヤングコーナーにあるグループ室は、会話しながらのグループ学習等に自由に活用されており、土日を中心に学生が多く利用していることを確認しているが、利用人数はカウントしていない。

    • こもれび広場は自由利用空間であり、各種講座やワークショップにも活用。令和6年度は年間31回の活用実績がある。


  • 再質問(工藤): こもれび広場だけでも、匂いの少ないグミやチョコなどを食べられる場所にできないか。

    • 再答弁(教育推進部長): 図書館資料への影響や読書環境への匂いの問題があるため、日本の図書館では飲食が難しい状況。エントランス等を活用し、複合施設としての機能を生かした取り組みを進めていきたい。


  • 再質問(工藤): 青少年の居場所はいつから開いているのか、また利用状況はどうか。

    • 再答弁(教育推進部長): キックス1階エントランスに設けた青少年の居場所は令和7年4月1日から運用開始。学校等への周知はしているが、まだ利用は少ない。若者が集い、会話や飲食、ボードゲームなどができる場として設置している。


  • 再質問(工藤): 青少年の居場所やエントランスが暗いと感じる。照明をつけてほしい。

    • 再答弁(教育推進部長): 若者の集う場所として設置しているにもかかわらず、照明を含めて雰囲気づくりができていないことは課題と認識している。集いやすい雰囲気づくりに向けて、照明やレイアウトを含めて検討を進める。


  • 再質問(工藤): 喫茶コーナーの今後の活用プランはどうか。

    • 再答弁(教育推進部長): 来館者がくつろぐ場所として喫茶コーナーは重要。国際交流協会によるグローバルカフェは大変ありがたい。エントランスの場づくり、明るさ、レイアウトも含めて、より憩いの場となりやすいように取り組み、グローバルカフェとの相乗効果を生み出したい。


  • 再質問(工藤): 図書館の蔵書がぎちぎちに詰まっていて、本が戻せないという話を聞くが、どう考えているか。

    • 再答弁(教育推進部長): 蔵書が書架にきっちり入ってしまっていることは、図書館としても課題と認識している。今後、より市民の方に利用されやすく、手に取りやすい図書館づくりを進める。


  • 再質問(工藤): カーメル市の図書館を視察したが、本市に取り入れたい点があれば教えてほしい。

    • 再答弁(市長): キックス図書館は内外から評価の高い、我がまちが誇る公的資産の一つ。利用者数は減少傾向にあり、魅力ある図書館へアップデートする良いタイミング。カーメル図書館の雰囲気は非常に良かった。おしゃべりや飲食ができる場所は、静かに読書したい方への配慮もした上で検討したい。本の並べ方も、見せる、目に留めてもらう手法を取り入れるべき。また、キックス1階のエントランスは現状のままでは駄目だと考えており、教育長を中心に全庁でキックスのあり方を議論していく。



空き家について


  • 質問(工藤): 「河内長野市空家等利活用支援制度」の実績と、市外からの移住者に向けたリフォーム会社紹介の仕組みについて。

    • 答弁(成長戦略部長):

    • 「河内長野市空家等利活用支援制度」は、令和5年度から開始し、現在までに16件の申込みがあり、賃貸1件、売買4件、合計5件の実績を上げている。

    • 空き家の適正な管理については、所有者に粘り強く働きかけている。

    • 市外からの転入者が地元のリフォーム会社を知らないケースを考慮し、市が市内の事業者リストを作成し、一定の説明の上で資料を渡すことは検討していきたい。


  • 再質問(工藤): 地元のリフォーム会社を紹介する仕組みは、地産地消にもつながるため、ぜひ進めてほしい。空き家管理サービスについて、シルバー人材だけでなく、障がい者就労支援事業所と連携した取り組みはどうか。

    • 再答弁(成長戦略部長): 他市の事例は存じ上げないが、本市にも就労継続支援の事業所があるため、そういった仕事をしていただけるよう調整し、サービスとして考えていきたい。



件名2:

多様性や個性が当たり前の河内長野を目指して


みんなが楽しく過ごせる「給食の時間」について


  • 質問(工藤): ハビリテーションルームはいつから設置されるのか。

    • 答弁(教育推進部理事): 新年度に学校教育課内にハビリテーション準備グループを設置し業務を開始している。先行自治体への聞き取りや既存の派遣人材との整合性を持たせた制度設計を進めており、令和8年度当初の本格実施を目指し、本年度は試行実施を予定している。


  • 再質問(工藤): ハビリテーションルーム設置による効果で、特に大きなものは何か。

    • 再答弁(教育推進部理事): 新たに作業療法士が加わり、専門人材が定期的に配置されることで、学校へのサポート体制が大幅に強化される。教員の目では理解しにくい部分について、専門人材が子どもたち一人ひとりの状況を把握し、適切な支援につなげることで、教員の指導も充実する。文字を書く、ハサミを使う、姿勢を維持する、集中力を保つのが苦手な子どもたちへの支援が充実し、学校生活での苦手な状況を改善できると期待している。



件名3:

ちいさな命と住民の生活環境を共に守る取り組みについて


地域猫活動への実績と保護猫活動への支援について


  • 質問(工藤): 地域猫活動の実績と今年度の支援、保護猫活動への支援について。

    • 答弁(地域資源循環部長):

    • 本市では、交通事故等により失われる猫の命と住民の生活環境を守るため、飼い主のいない猫を減らす活動を支援している。

    • 地域猫活動は8地域で実施されており、昨年度は不妊手術に対し71頭分の支援実績があり、今年度より補助金の上限額を引き上げた。今後、自治会等が活動に取り組みやすい環境を目指し、活動の意義発信、事例紹介、貸与物品の拡充を検討する。

    • 保護猫活動も同様に支援。今年度より不妊手術費用を補助対象とし、当該補助金を活用した譲渡会の会場費用も補助対象とした。引き続き大阪府と連携し、飼い主のいない猫を減らす活動の支援と普及啓発に努める。


  • 再質問(工藤): 市長が先日の講演会でお話しされた「野良猫の要因は人間によるものであり、河内長野市は飼い主のいない猫に最も寄り添う自治体でありたい」というお話について、もう一度お願いしたい。

    • 再答弁(市長): 野良猫になってしまう要因のほとんどは人間による無責任な行動であり、人間のエゴがかわいそうな猫たちを生み出している現実を直視すべき。河内長野市は全国の自治体の中で、飼い主のいない猫に対して最も寄り添う自治体でありたいと考えている。河内長野の猫たちを1匹たりとも殺処分しないという強い思いで、これからも施策の充実に努めていく。現在、部局横断的な大きなプロジェクトを計画しており、しかるべきタイミングで公表する。地域猫団体や保護猫団体の意見も真摯に聞きながら、ともに殺処分ゼロを目指し、人間と猫の真の共生を進めるまちを目指す。

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