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令和4年(2022)9月市議会 一般質問

  • 工藤けいこ
  • 2022年9月27日
  • 読了時間: 9分

更新日:7月31日

ICT教育・地域事業の推進で、河内長野市をもっと魅力的に


今回の定例会では、子育て世代を意識したICT教育の充実と、コロナ禍を乗り越えた地域事業の展開について、現場の声に基づいた提案を行いました。


ICT教育では、小規模校間の遠隔授業や、若者の力を活かした取り組みを提案。また、本市の教育の魅力をネット発信し、移住を検討する家庭に“選ばれるまち”としてアピールする必要性も訴えました。


「20歳のつどい」の運営を評価しながら、記念撮影の工夫や酒蔵通りとの連携によるまちの魅力づくりを提案。シティマラソンでは、モックルコインの活用やロッカー・バス改善など、今後の集客強化を要望しました。


自習室の需要や、放課後児童会の昼食提供についても具体的な提案を行い、市民の学びと子育て環境の充実を後押し。

地域通貨モックルコインでは、チャージ方法の分かりやすさ向上やコンビニ活用、アスマイル推進など、デジタル活用の拡充にも力を入れています。

これからも、ひとつひとつの声をかたちに──暮らしの便利さと、未来の笑顔につながる提案を続けてまいります



主な質問・再質問と答弁内容(要約)


件名1

本市のGIGAスクール構想事業(ICT教育)の推進について。


少子高齢化が進み、学校の小規模化も深刻な問題となっている本市ですが、小規模化から生まれる問題を払拭する、ICTを活用した学習の提供について、市の見解をお尋ねします。

(1) 端末や機器、デジタル教材等の今後の整備予定と課題について。

(2) 1人1台学習者用端末を活用した遠隔教育等の新たな展開について。


  • 質問(工藤): 河内長野はハードもソフトも充実しており、小規模校同士でICTを活用した遠隔授業を始めていただいていることは、本市の教育の大きな魅力であり、胸を張れる先進事例の一つだと感じている。他市事例として、北海道教育大学での僻地校体験実習でのICT活用意見の例を挙げ、本市の新卒教師や連携大学の学生など、ICTに慣れ親しんだ若い方々の力を借りることはどうか。

    • 教育推進部理事: 現在も様々な大学と連携し、学生がインターンシップで学校に滞在し、教育活動の支援だけでなく、ICT機器のサポートも行っている。今後も大学連携や若い教員のアイデアを生かしていきたい。

    • 要望(工藤): 河内長野市がICTに関して非常に頑張っていることは知っているが、住まい探しやまちの情報はインターネットで検索される時代。全国で3番目に教育立市宣言をした本市として、教育に関する市の魅力をもっとインターネットで発信してほしい。特に小規模校同士のICT連携などは、移住を検討する保護者の考えを変える可能性もある。事業者や市民に頼るだけでなく、市からも積極的に情報を発信してほしい。せっかくの取り組みが伝わらなければ、知っていただかないと選んでもらえない。河内長野は良いまちであり、子育てしてきたまちとして誇りに思っているので、奥ゆかしさも大切だが、積極的にアピールしてほしい。




件名2

コロナ禍での、本市事業の取り組みについて。


例年開催している事業の開催状況と今年度の見通し、新たな事業への取り組みついてお尋ねします。

(1) 「20歳(はたち)のつどい」について。

(2) 「河内長野シティマラソン」について。

(3) 「自習室(青少年の居場所)」について。

(4) 「放課後児童会」(夏休みなど長期休暇の預かり)について。

(5) 河内長野市地域通貨促進事業「モックルコイン」について。


  • 質問(工藤): 本年1月の成人のつどい、コロナ禍ではあったが開催いただき感謝する。写真撮影スポットを体育館の横とゆいテラスに設置し、混雑を回避されたとのこと、ありがとうございます。他に河内長野で振袖の似合うスポットとして、平成25年に整備した高野街道酒蔵通りもお勧めしてはどうか。

    • 生涯学習部長: 高野街道は総合体育館から徒歩圏内だが、車の往来も多く、複数グループで来た場合の交通問題が発生する可能性があるため慎重に検討する。しかし、多くの「映えスポット」があった方が良いと考えるため、検討していきたい。


  • 質問(工藤): 第65回のシティマラソンの評判をインターネットで検索したところ、モックルコインが頂けたことを評価している方が多く、良かった。残念だったと書かれていたのが、貴重品ロッカーがないことと、無料シャトルバスの到着時間が早過ぎて体が冷えることだった。ここが何とかならないか。

    • 生涯学習部長: 貴重品ロッカーについては、関西サイクルスポーツセンターのプールロッカーを利用できており、更衣室も屋外大会としては非常に良い環境だと評判を得ている。バスについては、南海バスの協力で便数は多く用意できたが、早すぎるとの意見は直接届いていない。利用が芳しくなかったことは認識している。今後、バス側とも協議し、また会場に近い駐車場も調整中であり、前回の課題を活かしてより楽しめる大会にしたい。

    • 要望(工藤): 更衣室はとても好評で、広々としてきれいで良かったと多くの方が書いているので、バスに関して改善ができたらと思う。バスも空いていて必ず座れると書かれていたので便数は多かったのだと思う。シティマラソンは、市外の方に多く来てもらえるイベントであり、コロナ禍では貴重なイベントなので、力を入れてほしい。開催までまだ日があるので、協賛も募りつつ、走らない人も遊びに行きたいと思えるようなイベントに仕上げてほしい。


  • 質問(工藤): キックスの自習室は、土日に行くたびに常に誰かが利用しており、開設して良かったと思う。公民館4館でも実施しているとのことだが、どちらの公民館か教えてほしい。

    • 生涯学習部長: 従前から実施している千代田公民館に加え、今年度から高向公民館、三日市公民館、そして天野公民館で実施している。

    • 再質問(工藤): 公民館でも自習室が増えているのはありがたいが、どこも朝9時から夕方5時ぐらいまでで、平日の夜の要望も聞いている。何とかキックスの図書館の自習スペースも空けていただくことはできないか。

    • 生涯学習部長: コロナ禍の状況もあるため、現状では難しい面もある。コロナが完全に明ければ、従前の形での開始は可能となるだろう。自習室が図書館業務なのか、地域教育推進課所管の青少年の居場所なのかという点も課題。地域教育推進課と図書館との連携協議も含めて、今後検討していきたい。


  • 質問(工藤): 放課後児童会の夏季休業中の預かり事業で定員の20人がすぐ埋まったと聞いている。人気の理由は何だったと思われますか。

    • 生涯学習部長: 夏だけのニーズが非常に高かったこと。また、民間のたこう福祉会が通園バスや厨房をフル活用し、放課後児童会で課題となっている昼食・弁当の問題も解決できたことが要因だと感じている。実費負担はあるものの、夏だけでも預けたいというニーズが高かったことを改めて実感している。

    • 要望(工藤): 保護者にとって、仕事に行くのに朝時間がない中、弁当を用意するのは負担。今回の事業の良いところを取り、何とか長期休みの預かりのときに昼食が提供できるような放課後児童会を作れるよう、すぐには無理だと思うが、考えていってほしい。


  • 質問(工藤): 子育て応援モックルコイン事業で、対象が約1万3,181人と思われるが、チャージされた人が7割で、約3,900人の方がチャージされていないと思う。チャージされていない理由は何だと考えられるか。

    • 総合政策部理事: 自宅にはアプリを書いた通知書が届いているが、3割の方がアプリに移行していない。その理由は、内容を見ていない、そのまま置いてある、やり方が分からずに放置しているなどが考えられる。

    • 再質問(工藤): 子育て応援モックルコインのチャージ方法と、今回のチャージキャンペーンとではチャージ方法が違う。子育て応援モックルコインは画面の左上を押さないといけないのが一見して分かりにくい。動画のQRは付いているが、動画は見てもらえない。アプリは入れたものの、どこから入れていいか分からず面倒だと感じている声を聞いている。市のホームページなどで、動画だけでなく、一目で分かる画像での説明をもう一度掲載してほしい。約3,900人分のポイントが使われず流れてしまうのはもったいない。市の「子育てを応援したい」という思いが込められているので、できるだけ多くの方に使ってほしい。


  • 再質問(工藤): 地域活動デジタル化推進ポイント事業で、スマホ教室の出張窓口が盛況だったと聞いた。奥村議員からも南花台の教室が盛況だったと言っていたが、これは申し込みなしで行ける教室だったのか。

    • 総合政策部理事: 奥村議員が言っていたのは、モックルコイン「chiica」の利用について、出張窓口を設けて一人ずつ相談に乗るというもの。もともと公民館などでやっていたが人が来なかったため、コノミヤテラスの前やサンプラザの前などで実施したところ、急激に多くの人が来てくれた。今後もこうした出張窓口を作り、「chiica」の使い方を一人ずつ丁寧に説明しながら進めていきたい。

    • 要望(工藤): 今、モックルコインのチャージキャンペーンがクレジットカードかセブン銀行ATMでのチャージに限られており、コンビニでチャージ方法を尋ねてくる人がいて、店員がモックルコインの説明からチャージまで15~20分かかるなど、現場の事業者が困っているという意見を聞いている。地域事業者への負担を考えると、チャージできるコンビニのところで教える窓口を開設することも検討してほしい。チャージキャンペーンを知らない人も知るきっかけになり、チャージに繋がると思うので、そのような取り組みも考えてほしい。


  • 質問(工藤): デジタルスタンプラリーの結果が42万3,500ポイントで、参加者は約400人くらいとのことだが、これは開催側としては読み通りだったのか。

    • 環境経済部長: 今回のデジタルスタンプラリーは「中世に出逢えるまち」、日本遺産を知ってもらうという趣旨で実施し、市内3か所を回った方が約360人、京都国立博物館に行った方が約130人だった。約3分の1が京都国立博物館に行っており、相互効果があったと認識している。

    • 要望(工藤): 参加者が約360人で、京博賞をいただいたのが130人というのは素晴らしい。京都国立博物館まで足を運ぶ方がいるのも良かったし、私自身も参加してとても楽しかった。なかなか1,000円とか1,500円もらえるスタンプラリーはないので、とても価値のあるものだったと思う。ありがとうございました。時間がないので最後になるが、今回のデジタル推進キャンペーンで、スマホ教室をされた際にぜひアスマイルも勧めてほしい。いつも河内長野は3位なので、2位や1位に行きたい。アスマイルも勧めていただき、皆さんの健康増進にも寄与してほしい。

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