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令和2年(2020)9月市議会 一般質問

  • 工藤けいこ
  • 2020年9月25日
  • 読了時間: 9分

更新日:7月31日

教育も暮らしも環境も、河内長野の明るい未来に向けて

今回の定例会で3つのテーマを提案しました


今回の市議会定例会では、GIGAスクール構想の推進、新型コロナウイルスへの備えと経済活性化策、そして川のごみ問題の啓発について、現場感覚をもって質問・要望いたしました。


GIGAスクール構想では、1人1台端末の整備状況やセキュリティ対策を確認し、クラウド保存の仕組みやUSB制限など、市のきめ細やかな対応に安心感を持ちました。教員研修やオンライン朝の会の導入で、子どもたちの学びと生活リズムの安定にもつなげたいと考えています。


コロナ対策では、備蓄体制の確認とともに、PayPayキャンペーンやプレミアム商品券、交通チケットなどの経済支援策が市民・事業者に好評だったことを報告。今後も地域を元気にする仕組みとして継続を要望しました。


川のごみ問題では、清掃の課題を共有しつつ、子どもたちへの環境教育の重要性を訴えました。海のないまちでも、SDGsと結びつけた学びを通じて、自分の行動が地球に繋がっていることを実感できる機会づくりが大切だと考えています。


市民の皆さま一人ひとりの暮らしに寄り添い、子どもたちが健やかに育ち、誰もが安心して暮らせる河内長野市へ、これからも声をかたちにして、前向きに取り組んでまいります。



主な質問・再質問と答弁内容(要約)


件名1.「成人のつどい」について


平成30年の民法改正により、令和4年4月より成人年齢が18歳に引き下げられるが、本市の「成人のつどい」はどのように執り行うのかお尋ねします

(1) 成人式の参加年齢は何歳にするのか。

(2) 市民の皆さまへの周知はいつ頃行う予定なのか。


  • 質問(工藤): 市民総合体育館は、例年のラブリーホールよりもアクセスが悪いように感じられるのですが、いかがでしょうか。

    • 生涯学習部長: アクセスについては、河内長野駅から徒歩圏内であり、駐車場も整備されているため、利用可能と考えております。

    • 再質問(工藤): 体育館は大分坂を上る印象があり、歩いて来られるとしんどい印象を受けます。成人式はご父兄や保護者の方がお車で送迎される場合が多いかと思いますが、ラブリーホールでは前で車を止めて降ろしてそのまま抜けていくのがやりやすいルートだったのに対し、体育館の入り口で子どもを降ろすと、混雑する懸念があります。その場合の誘導の対策など考えておられますでしょうか。

    • 生涯学習部長: 体育館は通常、有料ゲートを通らずにUターンが可能ですが、成人のつどい当日は混雑が予想されるため、工夫して対応を考えます。ラブリーホールの場合、警察との協議で会場前での乗降はさせておりませんので、運営の工夫次第では体育館の方がスムーズに送迎できると考えております。

    • 再質問(工藤): 交通誘導など、車をどこで降ろすかのご案内もされた方が良いと思います。去年、私自身が前で降ろしてしまった経験があり、それがだめだと知らなかったため、周知が行き渡っていない可能性もあると感じています。

    • 再質問(工藤): 議員になって、一昨年、自身の成人式以来ぶりに河内長野の成人式に行かせていただきました。その際、警備が物々しく、警察が多く配置され、祝福ムードというよりは事件が起こるような印象を受けました。昨年は来賓に大臣が来られたためSPも多く、監視されているような感覚に陥りました。一生に一度のことで、悪いことをするな、トラブルを起こすなよ、ではなく、「おめでとう」「頑張れ」といったお祝いムードで迎えてほしいのですが、その辺はどのように考えておられますか。

    • 生涯学習部長: 全国的な成人式での問題も踏まえ、市民の安全確保のため警備計画を立てております。議員ご指摘のとおり、物々しく祝福ムードがないというご意見は認識しており、その中でもいかにお祝い、祝福できるか模索しております。


  • 要望(工藤): お祝い事の日ですので、できるだけ新成人の方に楽しんでいただけるような日にしてほしいです。来年度の開催場所はまだ決まっていないと思いますが、今年度の様子を参考に、じっくり検討して決めていただきたいです。



件名2.河内長野シティマラソンについて


河内長野シティマラソンは、市外からの参加者も多く、本市の交流人口増加に大きく寄与するイベントである。しかしながら、現在新型コロナウイルス感染症の影響により各地でマラソン大会の中止が相次いでいる。本市ではどの様にするのか市のお考えをお尋ねします。

(1) 現時点での令和2年度の計画について。

(2) 来年度以降の開催計画について。


  • 質問(工藤): 本年度は開催を断念ということで、大変残念ではありますが、致し方ないと思います。3月議会で質問した際は、2021年2月中旬頃の開催時期で、コロナ収束もするのではという思いもあったのですが、次の大会から運営方法を新しくされる予定とのこと。新たな体制で考えているプランがあれば教えていただけますか。

    • 生涯学習部長: 従来のスポーツ団体の枠組みにとらわれず、商工団体や商工事業者なども含め幅広く呼びかけ、市外からの多くの参加者により、市内の観光や産業の活性化につながるような枠組みを考えております。次年度の開催に向けて、これらを進めてまいります。

    • 再質問(工藤): 新たな取り組みをされるということで、今回のことは残念ではありますが、準備期間が延びた分、次の65回大会は素晴らしい大会になることを期待しています。シティマラソンのホームページにスマホサイトがないようですが、いかがですか。

    • 生涯学習部長: 現時点では未確認ですが、改めて確認いたします。


  • 要望(工藤): スマホでも見られるようにはなっているのですが、スマホ向けの画面にならない、スマホ向けサイトがないと感じています。今、皆さんはパソコンをいちいち立ち上げるよりもスマホで検索されることが多いと思いますので、ぜひ、スマホ向けサイトも65回大会に向けて作ってほしいです。現在のシティマラソンホームページで、「河内長野シティマラソンの魅力」というところをクリックすると、大会案内チラシの白黒画像がそのまま貼ってあるだけなので、非常に勿体ないです。せっかくカラーで作成できるホームページなのに、これでは魅力を伝える気があるのかと感じてしまいます。そちらの変更もぜひともよろしくお願いします。細かい要望は、大会が近づいてきたら改めて継続してさせていただきます。



件名3.川のごみ問題について


ここ数年のアウトドアブームから、川沿いでのバーベキュー人気が高まっているが、人気に伴い石川の河原の複数個所でごみ問題が深刻化している。市が把握している現状と、対策についてお尋ねします。


  • 質問(工藤): 管理主体の清掃の委託先と清掃頻度について教えてください。

    • 環境経済部長: 河内長野市が行っているのは落合橋とくろまろの郷の2か所です。いずれもシルバー人材センターに委託しており、頻度は落合橋で繁忙期に2~3回、くろまろの郷で繁忙期に週1回(7月、8月が繁忙期)です。

    • 再質問(工藤): 集まるごみの量と、その回数で足りていると感じておられますか。

    • 環境経済部長: 量は1回の清掃で3~4袋程度と聞いております。ごみが散乱している場合は、市の職員や、くろまろの郷の指定管理の職員も清掃に入っております。バーベキュー利用者の数から比べると、一部悪質な方もいらっしゃいますが、出てきているごみの量はそれほど多くなく、大半はお持ち帰りいただけていると認識しております。

    • 再質問(工藤): バーベキューのごみは本市の方ではないかもしれませんが、ゼロとも言えないと思います。小学校や中学校でごみについてどんな学習をされているか教えていただけますか。

    • 教育推進部理事: ごみの処理については小学校4年生で処理場の見学を含めて学習します。

    • 再質問(工藤): ごみ処理場の見学だけで、ごみをまちに捨てたらどうなるかという深い学習はないのでしょうか。

    • 教育推進部理事: ごみの処理というくくりでは環境教育に取り組んでおります。小学校5年生では環境保全の観点で森林資源の公害や生活におけるごみの扱いを家庭科で学習します。環境への影響は理科でも学習します。


  • 再質問(工藤): 8月9日にキックスで開催された「プログラミングで海のSDGs!」イベントに参加し、「未来のために知っておきたい、海と川とプラスチックの話」という大阪商業大学の原田先生のお話を聞きました。海のない河内長野市に住んでいると、自分の生活が海のプラスチック問題と直結しているという感覚があまりないと思います。講師の原田先生も海のない京都府亀岡市にお住まいで、川はあるものの直接海につながっていない地域での活動で、これ以上上流に民家がないところでも、風で運ばれたプラスチックごみが大雨の後に流されて川にたまる現実があることを教えていただき、愕然としました。ポイ捨てや不法投棄だけでなく、正しく出したごみが鳥につつかれたり、収集場所が川の近くで増水時に流されたりする意図しない漏洩系のごみも、川のごみの内容を調べてみると実はとても多いそうです。ごみの出し方や、ポイ捨てしたらそのごみが最終的にどうなるのか、土に戻らないプラスチックごみについてを中心に、SDGsも絡めて子どもたちに知ってもらう機会を作っていただけたらと思うのですが、いかがでしょうか。

    • 教育推進部理事: SDGs達成に直接的・間接的に繋がる取り組みとして、小学校の新学習指導要領で「持続可能な社会の作り手」というESD(持続可能な開発のための教育)が示されております。各教科でSDGsにつながる学習を行っており、総合的な学習の時間で課題解決に向けた取り組みをしている学校もあります。天見小学校では毎年水質調査を行っており、各学校ごとで課題を持ちながら取り組んでおります。


  • 要望(工藤): もう取り組んでいただいているところもあるということで、とても安心しています。なぜ私が教育に期待しているかというと、知らないことを知ってもらうには、知ってほしいと思っている人が知ってほしい人に向けて発信しないと、知らないままなのです。私が今回このごみの問題を小学校でぜひ取り上げてほしいと思ったのは、私の3人の息子たちがたばこを毛嫌いしているからです。小学校でたばこの害について熱心に教えてくださったそうで、子どもたちはたばこが嫌いになった経緯があります。ごみを1個捨てることでそれが最終的にどうなるのか、例えば目の前にウミガメがいて、ウミガメにビニールを食べさせようとする子どもはいないでしょう。しかし、このぽいっと捨てたビニールのごみが、川を流れて海にたどり着き、ウミガメが食べてしまう危険性があることを知ったら、道にごみを捨てることはなくなると思います。そういう子どもたちが河内長野から育ってほしいという思いを込めての要望です。

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