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令和3年(2021)6月市議会 一般質問

  • 工藤けいこ
  • 2021年6月24日
  • 読了時間: 12分

更新日:7月31日

市民の暮らしに寄り添い、河内長野市の未来を育む提案を


今回の定例会では、「市民の生活と地域経済」「中学校学校運営協議会の導入」「所有者のいない猫問題」の3つのテーマにわたって、皆さまの声をもとに質問と要望を行いました。


ワクチン予約の改善やキャンセル待ち活用による廃棄防止への迅速な対応を評価し、生活困窮者支援では「お困り事相談室フローチャート」の設置など、わかりやすい案内を要望しました。観光誘客策では、オンラインモニターツアーやスタンプラリーなど、アフターコロナを見据えた取り組みにも期待を寄せています。


中学校運営協議会の導入については、小学校での先行事例をふまえ、今後の課題への認識と人的体制づくり、そして小中一貫の連携を見据えたまちづくりへの貢献も提案しました。


地域猫への支援では、捕獲器の引き継ぎ確認やボランティアへのサポート強化、猫の繁殖に関する視覚的啓発の重要性についても訴え、イラストなどを使った情報発信を要望しました。


市民の皆さまの「困った」「こうしてほしい」という思いをかたちに。これからも丁寧に耳を傾け、心が通うまちづくりを進めてまいります。



主な質問・再質問と答弁内容(要約)


件名1.市民の生活と地域経済を守る施策について


本市においても、5月10日より65歳以上の方を対象としたワクチン接種の予約が開始され、6月1日にはコールセンターとインターネットでの2回目の予約受付が行われた。市民のみなさまより寄せられた意見を踏まえ、今後の予約受付時にどのような改善を行うのか市の見解をお尋ねします。


  • 質問(工藤): 65歳以上の方を対象としたワクチン接種の予約が開始され、予約受付時にどのような改善を行うのか市の見解をお尋ねします。

    • 市民保健部長: 電話がつながらない、先の日程まで予約を取りたいという意見や間違い電話の苦情があったため、コールセンターの人員を6月から10名増員し、7月末まで予約枠を開放する改善を行った。また、間違い電話が起こりにくい番号の導入を進める。

    • 再質問(工藤): 短期間で高齢者の方々にワクチンを接種いただく過去に経験のない事業だが、受付開始数日の混乱を受け、すぐに改善策を取っていただき、現在はとてもうまくいっていると感じています。ありがとうございます。ワクチン接種に関わってくださる全ての皆様に感謝申し上げます。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。



集団接種会場での当日キャンセル等でワクチンに余剰が出た場合、限られた時間の中でもワクチンを無駄にしない対応を検討し、準備をしておく必要があると考えるが、市の見解をお尋ねします。


  • 市民保健部長: コールセンターでの予約受付終了後に連絡された方には、キャンセル待ちリストへの登録を案内する。集団接種会場で当日キャンセル等でワクチンに余剰が出た場合、キャンセル待ちリストに登録されている集団接種会場付近にお住まいの方へ連絡する予定。また、キャンセル待ちの方がいない場合に備え、社会福祉協議会や近隣の介護施設等の従事者など、感染リスクが高い職員をリスト化し、ワクチンを無駄にしない接種体制を構築していく。

  • 再質問(工藤): 体調に不安のある日はワクチン接種ができないため、当日キャンセルはゼロにできない。キャンセル待ちリストのほか、社協の職員の方や近隣介護施設の方など、リストアップして大切なワクチンを無駄にしない体制をご準備いただいているということで安心しました。手間のかかる仕事になると思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。



新型コロナウイルスのまん延により深刻な影響を受けている方への本市の支援についてお尋ねします。


  • 質問(工藤): 生活が困窮しておられる方への支援策の案内などは、どのように行っていますか。

    • 福祉部長: 市ホームページや広報紙、暮らしと仕事の支援ガイドブック等で相談窓口を案内している。庁内の相談、収納窓口のある部署にチラシを配架し、周知に努めている。相談に来られた方には、状況に合わせて持続化給付金や緊急小口資金、生活保護の適用、就労支援、家計改善支援など、最も適切な支援が受けられるよう取り組んでいる。今後も関係課、関係機関との連携を密にし、情報共有を図り、適切に案内できるよう努める。

    • 再質問(工藤): 生活福祉課の方とお話していると、お困り事があればいつでも相談してくださいという温かさが伝わるので、市役所にすぐ来れる方や電話をかけて聞いてみようという方は支援につながりやすいと感じています。しかし、まずホームページで調べてみようとなった場合、どこに支援策が載っているのか、何課が担当なのか分かりにくいというお声をいただいています。市のホームページのトップページに、お困り事相談室フローチャートのようなものを作成して掲載することはできませんか。

    • 福祉部長: 相談の敷居を低くすることは重要だと考えている。広報紙での特集やチラシの配布で分かりやすく周知することに取り組んでいる。また、窓口での声かけで困窮が疑われる方を生活福祉課へ案内するなど、敷居を低くすることに取り組んでいる。さらに分かりやすく伝えたいという改善すべき点があれば、ホームページでの伝えやすさなども含めて、これから考えていきたい。

    • 再質問(工藤): 前向きなご答弁、ありがとうございます。一定の年齢以上の方は「とりあえず電話して聞けばいい」という方が多いが、若い方になればなるほど「事前に調べてから」という傾向があり、電話することに心のハードルが高いように感じています。いきなりメールで質問やお問合せというのも、ホームページを見る限り、相談受付窓口がないように感じるが、最初の取っ掛かりがメールとかで相談できるような準備はあるか。

    • 福祉部長: メールを含め、電話相談、全てのチャンネルで対応している。しかし、困窮者への相談対応は、掘り下げたやり取りや複数回の対応が必要な場合が多いため、迅速な解決のためには電話や面談など双方向での相談方法を推奨している。

    • 要望(工藤): LINE相談のようなものができたら良いと思う。また、お困り事相談以外でも、市のホームページをぱっと見ただけで、何課が担当か分かりにくい。例えば生活困窮の相談は市民保健部だが、女性問題やDVは人権担当といったように、市民の方がどこに聞いたら良いか分からないことがある。お困り事相談以外についても、「これは何課です」というのがもっと分かりやすく、市のホームページのトップに載っていると助かるので、要望です。


  • 質問(工藤): 河内長野市事業者一時支援金は、申請から審査、振込完了まで、どのくらいの期間での完了を想定していますか。

    • 環境経済部長: 申請書類に不備がない場合、申請から審査、振込完了まで2週間程度を想定している。既に6月1日受付分は8日に振込を完了した実績もあり、今後も事業者に寄り添い、スピード感を持って取り組む。

    • 再質問(工藤): 申請からすぐでこんなにたくさん来ているということで、皆様のお役に立っていると思います。1回目の振込がされたということなので、何日だったか教えてください。

    • 環境経済部長: 6月1日分は6月8日に振込を完了した。本日6月11日と、6月15日までも振り込みを予定している。

    • 再質問(工藤): 申請から1週間程度で振り込まれるということで、皆様、とても本当に助かっておられると思います。ありがとうございます。


  • 質問(工藤): 早期に地域経済を復興するため、コロナ禍が落ち着いた後、迅速に観光PR等を再開する準備を進めておく必要があると考えますが、市の見解をお聞かせください。オンラインモニターツアーやデジタルスタンプラリーについて詳しく聞きたいのですが、詳細はどこまで決まっていますか。

    • 環境経済部長: 今年度、本市観光資源に対する嗜好性調査を実施するとともに、調査に基づくオンラインモニターツアーやポストコロナの観光需要に即した旅行商品開発に取り組む予定。また、新しい生活様式に対応した観光PRとして、昨年の実証実験に続き、電子地域通貨を活用した観光キャンペーン事業や、周辺自治体と連携したデジタルスタンプラリーの実施に取り組み、ポストコロナの観光誘客の仕組みを構築していく。

    • 再質問(工藤): オンラインモニターツアーは、ただいまから嗜好性の調査を行い、7月に業者の選定を考えているとのこと。業者が調査とともにオンラインツアーの方法や旅行商品の開発を検討していく。他市の生マグロのオンラインツアーの事例を挙げ、本市はこれからとのこと。デジタルスタンプラリーは、コロナ禍での接触を避けるため、スマートフォンを活用し、目的の場所に行くとスマートフォン上にスタンプが押せる形式を考えている。

    • 要望(工藤): 楽しみにしておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。




件名2.中学校学校運営協議会について


今年度より、中学校でも学校運営協議会が始まると聞いているが、中学校でも始める目的と期待する成果についてお尋ねします。


  • 教育推進部理事: 学校運営協議会は、地域、保護者、学校が一体となって、より良い学校づくりを推進する制度。本市では平成24年に大阪府内でも先駆けて全小学校に設置し、放課後の学習支援や体験学習のサポートなど、地域の教育力を活用した取り組みを行ってきた。今年度より中学校にも導入し、小学校と同様に、各校における課題解決に向けた協議を行い、義務教育9年間で子どもを育てる視点を踏まえた運用を進めていく。

  • 質問(工藤): 河内長野市の小学校は早くから取り組んでいるが、府内他市の動向はどうか。また、中学校でも学校運営協議会をされている市は府内にあるか。

    • 教育推進部理事: 昨年度の調査では、大阪府内で6市町が既に設置しており、守口市では小学校、中学校合わせて20校全てに設置されている。

    • 再質問(工藤): 3年前に南花台小学校PTA会長、昨年は南花台中学校PTA会長として学校運営協議会に参加させていただいた。南花台では地域の方々が活発に意見を出し、学校を良くしようと活動されていることに驚いた。文部科学省の資料のモデルケースのように「地域とともにある学校づくり」が出来上がっているように感じ、南花台の子育てに安心感が生まれた。全ての小学校区でも同様の協議会が設置され、学校のために地域の方が入ってくださっていると聞いている。これから中学校にも展開されるとのことだが、南花台は1小1中なので大きな問題は感じないが、ほかの中学校区で予想されている課題があれば教えてください。

    • 教育推進部理事: 1小1中の場合は委員の選出や課題の共有がスムーズに進むが、大規模な学校ほど、校区の様々な委員が参加し、生徒数が多いほど多様な教育課題があるため、すぐに解決できるものではなく、長期間にわたって議論し、その協議内容を地域の教育力にどう活用するかが課題だと考えている。

    • 再質問(工藤): 今年度から課題が多くなるということですが、頑張って取り組んでいってください。1小1中であれば学校運営協議会は1つでもよいのではないかなと思うんですけれども、教育委員会の見解はいかがですか。

    • 教育推進部理事: 小学校の課題と中学校の課題は異なるため、まずはそれぞれで設置したいと考えている。しかし、将来的には施設一体型の学校体制が整ってくれば、学校運営協議会の体制も1つにしていくことも想定し検討していきたい。

    • 要望(工藤): 将来的には1つになるのですね。学校運営協議会は、地域と学校のつながりを強くして、安心して子育てできるまちづくりにつながるだけでなくて、今回、公民館を複合化する計画も、南花台ではないですけれども、加賀田でありますよね。自治会館なども学校と複合化、今後きっと河内長野市では取り組まないといけない課題ではないかなと思っているんですけれども、学校運営協議会がうまくいっていれば、そのときの潤滑剤になると思います。子どもの数はどうしても減ってくるんですけれども、学校が中心となった魅力的なまちづくりになることを学校運営協議会に期待しておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。



件名3.所有者のいない猫問題について


府のサポートを受けた地域猫活動の取り組みがスタートした地域があると聞いているが、現在の進捗状況をお尋ねします。


  • 環境経済部理事: 地域猫活動は地域住民の認知と合意に基づき、所有者のいない猫を地域の猫として適正に管理し、地域の実情に合った共生の仕組みづくりをする活動。大阪府はその活動に取り組む自治会などに対して、アドバイザー派遣や不妊・去勢手術を実施するなどの支援事業を実施している。本市としましても、市内のある自治会において、本事業を活用した地域猫活動に取り組むため協議を重ねており、合意が形成されたことから大阪府に申請準備を進めている。


  • 質問(工藤): 猫の捕獲器に関して、以前、前環境経済部長のときに「猫が怪我をするのでやめてほしい」と写真を見せながら伝えたが、後任の方にしっかり伝わっているか。

    • 環境経済部理事: しっかり引き継ぎをしている。大きさ、重さ、内容が異なるため、それぞれの特性に合った捕獲器について引き継ぎを受けている。必要な台数は確保していきたい。

    • 再質問・要望(工藤): 数年前と比べて猫に関しては本当に動いていただけていて、感謝しています。私は、市に猫の捕獲器を持って手術先に運搬してほしいとか、そういうことをやってほしいとは全く思っていなくて、ボランティアの方の助けになることをしていただきたいということと、市民の皆様に周知をしてほしい。もう何回も何回も言っているんですけれども、猫はとにかく増えるんです。市のホームページもすごく詳しく書いてくださっていて、しっかり読めば分かるんですけれども、猫問題のことで書いていただいているページが取りあえず字ばかりなんです。貼り付けてあるPDFも開いたら、その中にガイドラインみたいなまた字ばかりの資料が載っていて、視覚的に全然ぽんと飛び込んでこないんです。


  • 再質問・要望(工藤): 他市(さいたま市、京都の亀岡市)はどんな感じで載せているのかいろいろ見てみたが、こんな感じで猫増えますよみたいなイラストが入っていて、私の中で今回一押しが、大阪市のホームページが視覚に訴える感じで載せてはって、スマホのスクロール画面、こんな感じで見ていったら、猫が倍々に増えていく、めっちゃ増えるよというのがすごい視覚的に飛び込んでくるので、1匹の猫が1年4か月で79匹になりますよというのが分かりやすく載っているので、ぜひ後で大阪市のホームページ確認いただいて、イラストでいいんで載せていただいて、あ、猫って最初1匹がこんなにぶわっと増えるということを知っていただいたら、安易な餌やりも減るのかなと思います。餌をあげたら増えるから、餌をあげたかったら手術してあげることと、ふんの始末をしてあげることがセットですよということを市民の皆様に広く、広く周知していただきたいと思います。文字だけじゃ伝わらないです。ぱっと視覚的に飛び込んでくる情報で伝えていっていただけたらなと思います。

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