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令和元年(2019)12月市議会 一般質問

  • 工藤けいこ
  • 2019年12月19日
  • 読了時間: 10分

更新日:7月31日

市民の暮らしに寄り添い、未来につながる提案を。


皆さん、こんにちは。市議会定例会にて、私からは「河内長野駅前の清掃状況」「SNS教育の充実」「中学校給食の改善」について、現場の声をもとに質問と要望をいたしました。


駅前清掃は市の“顔”だからこそ

駅前の日々の清掃が行き届いていることに感謝しつつも、階段の側面や通路の溝など、目立たない部分の清掃不足を指摘しました。日本遺産を訪れる観光客の方々にも気持ちよく感じていただけるよう、市民ボランティアの力を借りて、一斉清掃の機会を設けることを提案しました。


子どもたちが安心してSNSと向き合えるように

学校での情報モラル教育は大切な第一歩。しかし、SNSがもたらす現実の危険から子どもたちを守るためには、もっと具体的で継続的な教育が必要です。警察庁の事例などを取り入れ、子どもたち自身が「自分の身を守る力」を育むような啓発を求めました。


中学校給食に“温かさ”を

温かい汁物提供に向けた試食調査が進み、来年9月から本格実施予定とのこと。給食センターの老朽化対策も含め、今後は設備更新と運営方法の両面で、温かく心のこもった給食づくりを進めていくよう要望しました。


これからも、現場の声に耳を傾けながら

市民の皆さんの声は、まちづくりの原動力です。これからも現場感覚と実効性を大切に、一歩ずつ着実に、「住んでよかった」「訪れてみたい」と思っていただける河内長野市の実現に向けて、歩みを進めてまいります。



主な質問・再質問と答弁内容(要約)


件名1.河内長野駅前の清掃状況について


市が「河内長野の顔」と位置づけている河内長野駅前広場の清掃状況は、本市の顔と呼ぶにはふさわしくない現状にあり、日本遺産を見に来られた観光客に対し大きなマイナスイメージを与えると危惧するが市の見解をお伺いします。

(1) 現在の清掃状況について市はどのように考えておられますか。

(2) 市の担当者による定期的な清掃点検は行われていますか。

(3) 業者との契約時に、清掃レベルのすり合わせはどの程度まで行われていたかお伺いします。


  • 質問(工藤): 現在の清掃状況について市はどのように考えておられますか。また、市の担当者による定期的な清掃点検は行われていますか。業者との契約時に、清掃レベルのすり合わせはどの程度まで行われていたのか教えてください。

    • 都市づくり部長: 河内長野駅前広場は市の玄関口として重要です。清掃業務は昨年7月から3年間の長期契約で業者に委託しており、広場の歩道部や歩道橋などを午前・午後に1回ずつ清掃・ごみ回収しています。歩道橋や公衆トイレの床面は月1回洗浄しており、限られた予算内で取り組んでいます。清掃レベルのすり合わせは清掃箇所については行っていますが、仕上がりについては数値で把握が難しいため難しいと考えています。清掃状況の確認は担当者が随時行っています。


  • 再質問(工藤): 9月の決算常任委員会で、河内長野駅前広場が汚いと意見を述べ、連絡通路の草や階段のコケについて指摘させていただきました。その後、すぐにデッキブラシで清掃していただいたり、人権協会が所有するオブジェのコケも洗浄していただいたりと、迅速な対応に感謝申し上げます。しかし、現時点で現状がきれいだと感じているかどうか、お答えください。

    • 都市づくり部長: 駅前広場は屋外であるため、雨などで水垢やコケが付着し、一部汚れている箇所はございます。今後も駅前の状況を注視し、管理に努めてまいります。


  • 再質問(工藤): 満足はされていないということですね。年間245万円の委託費で、契約変更前より値段が下がったと伺っています。値段が下がって清掃レベルも下がっているように感じるので、安かろう悪かろうでは良くないと思います。ただ、範囲が広いため、この金額では賄いきれない部分もあると思います。ごみはほとんど落ちていないと感じますが、階段の側面や連絡通路の溝の脇のコケなどが清掃されていないように感じます。そこがきれいではないと、観光客は「寂れたまち」という印象を受けてしまうと思います。コケが生えていない、草が生えていない、土がたまっていない状態にするということを、言葉で明記し、業者に守っていただくようにしてほしいです。



清掃業者への委託等でまかないきれない部分について、市が主体となりボランティアの募集等で市民の方々に協力を仰いではどうか。


  • 質問(工藤): アドプト・ロード・プログラムで企業が清掃しているとのことですが、清掃業者に委託できない部分について、市民ボランティアを募って掃除をすることはできませんか。

    • 都市づくり部長: 河川の清掃と違い、駅前広場は多くの方が利用されるため、清掃作業中の歩行者や作業者の安全確保が必要です。そのため、河川のようにボランティアを募って清掃するのは難しいと考えております。アドプトでは主にゴミ拾いをされています。


  • 再質問(工藤): 奥河内.meつながり会の「駅前おそうじ会」に参加した際、私ぐらいの世代の元気のある人たちが集まり、1時間ほどで多くのゴミを拾いました。ボランティアを募って、コケの除去をしてほしいです。250万円年間で支払いしている業者では一気にできないでしょうし、1年や2年でこれほどコケは生えません。業者に変わる前から蓄積されたものを一度リセットし、「これを保ってください」という形にすれば、委託業者も対応できると思います。バケツと亀の子たわしを持ってくるようなボランティアを募れば、人は集まると思いますし、私は絶対に参加しますので、ご検討をお願いします。要望とさせていただきます。




件名2.子どもたちを守る教育の啓発について


小中学生のスマートフォン等デジタル端末の普及により、小中学生のSNS利用が起因となる事件が増加しています。SNSを利用する上での注意を促す積極的な教育が重要であると考えますが、現在の学校での子ども達への指導はどのように行っているのかをお伺いします。


  • 質問(工藤): 現在の学校での子どもたちへの指導はどのように行っているのかお伺いします。

    • 教育推進部理事: 情報モラル教育として小中学校の教育課程に位置づけ、道徳、国語、社会、技術・家庭、総合的な学習の時間などで指導しています。スマートフォンの過度な使用やSNS上のいじめ、ネットで知り合った人による犯罪被害などについても指導しています。各小中学校で外部講師を招いて安全教室を実施し、生徒指導担当教員が作成した教材も全小中学校で共有・活用しています。


  • 再質問(工藤): 今の小中学生は物心ついたときからスマホがある世代であり、大人とは扱える領域が全く異なります。大人が管理するのは無理だと思います。親ができることとして、子どもが小さければ小さいほどフィルタリングは有効だと感じています。警察庁の資料でも、被害に遭った子どもの9割はフィルタリングがかかっていないというデータがあります。フィルタリングの必要性を、年に1回ではなく、授業参観のたびなど、「耳にタコができるほど」啓発してほしいです。また、子どもたちが「SNSは怖いものだと指導を受けたことがない、覚えていない」と答えた子が被害に遭った子の40%もいます。年に1回の授業では足りないのではないでしょうか。今、どれくらいの頻度で教育をされていますか。

    • 教育推進部理事: 子どもたちへのSNSの危険性指導の頻度については、市教育委員会として学校に強く指導を助言しており、各学校ごとに、大きな事件が巻き起こされた際には、全児童・生徒が集まった機会などを捉えて、教員や生徒指導担当、学校長からも子どもたちへの呼びかけをしていただいていると思います。具体的な回数については把握しておりません。


  • 要望(工藤): できるだけこまめにそのような授業を扱っていただけたらと思います。


  • 要望(工藤): 子どもたちは、SNSで繋がった人を知っている人だと思ってしまう節があり、これは大人の感覚とは違います。ゲームでチャットしながら一緒に戦った人や、Twitterでのやり取りがきっかけで会うことになり、怖い目に遭うこともあります。実際に警察庁のホームページで公開されているような、命を落とす可能性のある恐ろしい事例を、大人がピックアップして子どもたちに伝える必要があります。子どもたちは自ら警察庁のホームページを見に行くことはないでしょう。親が忙しかったり、寂しい思いをしている子どもたちほど、インターネットに繋がりたがる傾向が強いので、怖い目に遭うということを教えてほしいです。2017年に神奈川で9遺体が見つかった事件も、今の小学生は知らないと思いますので、そういったことも含め、子どもたちにしっかり教えていってあげてほしいです。




件名3.さらなる子育てサポートの充実に向けて


選択制中学校給食の温かいおかずの提供について。

(1) 9月の決算常任委員会でご答弁されていた、スープジャーの調査検討の結果をお伺いします。

(2) あたたかい給食の実現に向け検討中のプランは他にありますか。


  • 質問(工藤): 9月の決算常任委員会でご答弁されていたスープジャーの調査検討の結果をお伺いします。温かい給食の実現に向け検討中のプランはほかにありますか。

    • 教育推進部理事: 真空断熱フードジャーを使用し、調理後約2時間後の温度が衛生管理基準に適した65度程度となり、おおむね良好な結果です。今後はモデル実施校を選定し、生徒、教職員の意見を参考にしながら、全中学校で温かい汁物を提供できるよう進めてまいります。保温食器を活用する以外のプランは現在考えておりませんが、まずは温かい汁物の提供に注力します。


  • 再質問(工藤): モデル校導入のスケジュールと本格実施の時期をもう一度お願いします。

    • 教育推進部理事: 早ければ1月下旬から2月中旬頃をめどにモデル校で生徒たちに試食を体験していただくよう進めております。その結果を見て、来年の9月頃に本格実施ができればと考えております。


  • 再質問(工藤): 何食作る予定で準備されているのか、本格実施の際に最大何食対応できる予定でいるのか教えてください。

    • 教育推進部理事: 現在は、申し込みとして想定しているのが、だいたい150食程度を見込んでおります。そこから注文が増えることも考え、200食は想定しております。


  • 要望(工藤): まだモデル校の実施もしていない段階ですが、スープが温かくなっておいしくなったという声が広がって、給食の数が増えることを期待しています。先を見越して準備を進めていただきたいです。



現在の給食センターの設備老朽化と、温かい中学校給食実現を複合的に考え、

今後の給食センター配備・運営プランについて市の見解をお伺いします。


  • 質問(工藤): 現在の給食センターの設備老朽化と温かい中学校給食実現を複合的に考え、今後の給食センター配備・運営プランについて市の見解をお伺いします。

    • 教育推進部理事: 蒸気ボイラーやスチームコンベクションオーブンなどの調理機器の老朽化が進んでいますが、財政的な問題もあり、すぐに全面更新は困難です。老朽化した機材から順次計画的に更新を進め、給食調理に支障がないよう努めます。給食センターの配備・運営は、他の公共建築物と同様、河内長野市公共施設再配置計画に基づき進めてまいります。

    • 要望(工藤): 予約システムについて、今回質問はしていませんが、1ヶ月一括予約できるようになったことと、申し込み期間が5日先まで延びたことは、とてもありがたいです。私も今朝1月分を予約したところなので、ぜひとも引き続きよろしくお願いします。


  • 要望(工藤): 公共施設再配置計画に基づいて給食センターの配備・運営を行うとのことでしたが、計画では5年間は現状維持とあります。学校のあり方方針と合わせて、できるだけ早く研究・計画・検討をしていただき、大規模改修するのか、自校式も取り入れるのか、自校式とセンターを併用するのかなど、検討をできるだけ早く進めてほしいです。

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