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令和元年(2019)6月市議会 一般質問

  • 工藤けいこ
  • 2019年6月30日
  • 読了時間: 10分

更新日:7月31日

子育て世代の笑顔とまちの未来のために


こんにちは、工藤けいこです。今回の市議会定例会では、河内長野市の未来に向けて「学校施設の有効活用」「日本遺産を活かした観光振興」「子育て世代にやさしい市役所づくり」の3つのテーマで質問と要望を行いました。


小規模校のこれから 魅力ある教育環境づくりへ

少子化が進む中でも、地域性や教育水準への配慮から、令和7年度までは統廃合は行わないとのこと。南花台中学校の部活動の選択肢の少なさや体育授業の課題を踏まえ、学校の魅力向上と生徒確保への継続的な工夫を求めました。また、将来的には小中一貫教育の導入と、既存施設を無駄にしない活用計画の早期策定を提案しました。


「中世に出逢えるまち」をもっと魅力的に 観光資源の磨き上げ

日本遺産認定を活かし、観光振興にも注力しています。バスの実証実験、自転車による周遊モデル、小中学生への日本遺産に関する教育を通じて、地域の魅力を世代を超えて伝え、国内外からの誘客につなげたい──そんな思いで取り組んでいます。


子育て世代にやさしい市役所へ 新しいキッズスペースを評価

保護者が安心して市役所の手続きに集中できるよう、1階窓口横のキッズスペースの新設を歓迎しました。毎日の衛生管理もしっかり行われており、利用者にも安心です。より多くの方に知っていただけるよう、広報誌などを活用した周知も要望しました。


市民の皆さんとともに、より良いまちへ

今回の質問と要望は、河内長野市が今抱える課題に真正面から向き合い、未来のまちづくりへと繋げるためのものです。これからも現場の声に丁寧に耳を傾けながら、誰もが住みたい・訪れたいと思える河内長野市を目指して、真心を込めて活動してまいります。



主な質問・再質問と答弁内容(要約)


件名1.少子化に向けた市資産の活用について


クラス数の減少が進んだ後の小中学校の対応について

(1) 現在の推移で児童生徒数が減少した場合、学校として存続が難しい小中学校はあるのか。またそれは何年後の予測になるのかをお尋ねします。

(2) 小中学校の児童生徒数が減少し、存続が難しいと判断した場合、どのように対応するのか市の見解をお尋ねします。


  • 質問(工藤): 現在の推移で児童生徒数が減少した場合、学校として存続が難しい小中学校はあるのか。また、それは何年後の予測になるのかをお尋ねします。小中学校の児童生徒数が減少し、存続が難しいと判断した場合、どのように対応するのか市の見解をお尋ねします。

    • 教育推進部長: 本市の小学校の児童数は昭和58年の9,937人をピークに減少し、平成30年度は4,619人。中学校の生徒数は昭和61年の5,545人をピークに減少し、平成30年度は2,250人です。令和7年度には小学校児童数が4,099人、中学生生徒が1,979人になると予測しています。市街地部の小中学校は今後も大きな増減はありませんが、市街地周辺の小中学校は減少が進行すると捉えています。児童・生徒数の減少が進行すると予測していますが、通学路や通学距離などの課題もあり、安易な統廃合はできないと考えています。令和7年度までは地域とのつながりを重視した教育を確保し、小規模化に対応します。複式学級となり教育に顕著な影響が生じるおそれがある場合は、教育水準維持のため統廃合を検討しますが、令和7年度までは統廃合の方向性はありません。


  • 再質問(工藤): 市街地周辺部で、丘の生活拠点である南花台中学校の減少率が非常に高いと感じます。令和7年度の南花台中学校の生徒数の予測は出ていますか。

    • 教育推進部長: 令和7年度、南花台中学校は113名と予想しています。


  • 再質問(工藤): 平成24年から平成29年の5年間で、南花台中学校の生徒数が73%まで減少していると認識しています。小学校卒業時に毎年10人程度抜けていくという試算で計算すると、令和4年度には南花台中学校の生徒数が105人になり、現在の南花台小学校1年生が中学1年生になる令和7年度には88人になる計算ですが、この数字についてどう思われますか。

    • 教育推進部理事: 私学等への移行は年度によって変動があり、一律10%とは見込んでいません。

    • 教育推進部長: 人数が少ないため、少しの変動が大きな影響を与えます。動向は注視し、子どもたちに適正な教育環境を提供してまいります。


  • 再質問(工藤): 南花台中学校の生徒数が減少している要因として、今年度上がってきた子たちの減少や、クラブ活動の種類の少なさ(6種類しかない)が、魅力の低下につながり、私立への進学や他市への転居につながっていると感じますがいかがでしょうか。

    • 教育推進部理事: 南花台中学校の部活動数は6ですが、他の学校でも同様の部活動数の学校もあります。部活動数が少ないことで活躍の場が増えるメリットもありますし、人間関係が深まるメリットもあります。部活動の数によって進路選択が変わるかは調査していませんが、南花台中学校の魅力ある学校づくりにより、子どもたちが進学しやすい方法を今後も考えていきたいです。


  • 再質問(工藤): 私が南花台中学校を卒業した30年前は、河内長野の人口は今より少なかったですが、子どもは非常に多く、合唱部も60人以上いました。今、南花台中学校の1年生は生徒数23人ですが、女子は6人しかおらず、女子の体育が成立しないと聞いています。この現状についてどう思われますか。

    • 教育推進部理事: 大規模校では男女別に体育を行うのが通常ですが、南花台中学校では1年生は男女共修で行っています。体力差の少ない1年生の時期でもあり、大阪府内でも男女共修の取り組みは工夫されています。学校からは、教科指導において特に支障はないと聞いています。


  • 再質問(工藤): 学校のあり方という点において、教育長のご意見をお伺いしてもいいですか。

    • 教育長: 小規模化する学校について、デメリットを解消するため、小中一貫教育を推進し施設一体型にすることや、地域の方々の教育力を活用するため公民館機能を複合化することなどで対応していく方針です。廃校や統合は難しく、教育の観点や地域のシンボルとしての学校、通学距離なども考慮する必要があります。複式学級になると教育に大きな支障が出ますが、それまではふるさとの学校として、デメリットを解消する方策を検討してまいります。


  • 要望(工藤): 義務教育一貫校の推進を具体的に取り組む時期に来ていると思います。南花台は市の丘の生活拠点として推進されるので、そこに中学校がないのは魅力が半減します。南花台中学校は生徒数が少ないですが、存続すべき学校であり、小中一貫義務教育校の流れをできるだけ早急に考えてほしいです。無駄が出ないよう、前もって計画を立てていただきたいです。



件名2.交流人口増加を目指して


日本遺産の具体的な活用方法について

(1) 日本遺産の冠を活用し、具体的にどのような観光プランへつなげるのか。

(2) 国内観光客やインバウンドに対し、それぞれどのようなアピールを行う予定なのか。


  • 質問(工藤): 日本遺産の冠を活用し、具体的にどのような観光プランへつなげるご予定ですか。国内観光客やインバウンドに対し、それぞれどのようなアピールを行う予定ですか。

  • 環境経済部理事: 日本遺産の冠を活用し、「日本遺産のまち」として、シンポジウムなどの普及啓発を通じて本市の魅力を伝え、誘客につなげます。地域人材の育成を図り、おもてなしの心を育てるなど、市民や事業者と一体となって観光まちづくりを推進します。国内観光客には、ターミナル駅でのデジタル画像放映やパンフレット、マップ配布などで「中世に出逢えるまち」としてアピールします。外国人観光客には、本市ホームページやSNSなどの各種情報メディアを活用し、来日前に本市日本遺産の魅力が海外まで届くよう取り組みを進めます。


  • 再質問(工藤): 以前質問したインフルエンサーの件はその後進んでいますか。

    • 環境経済部理事: 訪日外国人向けのSNS「ジャパンオールド」とフレンドリーシップパートナー登録を無料で行っており、フォロワー数365万人のサイトに河内長野市の記事を英語版で掲載しました。約2万人が閲覧し、記事の拡散を期待しています。


  • 再質問(工藤): 河内長野市に観光に来ていただけた場合、どのように見て回ってもらうかプランは立っていますか。

    • 環境経済部理事: 歴史的遺産を点だけでなく、日本遺産として認定されたストーリーに基づき、バスの実証実験で金剛寺、観心寺を結ぶなど、面で見て回るプランを考えています。途中でお土産を買えるくろまろの郷に立ち寄っていただくことも考えています。


  • 再質問(工藤): 河内長野を観光で回るのに自転車が有効であると以前お話しましたが、自転車の整備は進んでいますか。

    • 環境経済部理事: くろまろの郷および河内長野駅前の観光案内所に市の自転車整備を進めています。台数が少ないとの意見もあるため、民間事業者(駅前の「ACT WITH」、市役所そばの「長野遊輪堂」)とも連携し、市だけでなく地域全体で自転車の取り組みを進めていきたいです。


  • 再質問(工藤): 日本遺産認定について、小中学生にも45分授業の中ではなくても良いので、「日本遺産に認定されたんだよ、河内長野は素晴らしい遺産のあるまちだよ」ということを伝える場を作っていただきたいのですが、いかがでしょうか。

    • 教育推進部理事: 6月の校長会で各学校長に日本遺産認定について報告しました。各学校で学校だよりや全校集会などで児童・生徒に伝えていると聞いています。



くろまろの郷の活用について

(1) 要望の多いドッグラン設置について、市の見解をお尋ねします。

(2) さらなる集客を目指し、どのような取り組みをしているのか。


  • 質問(工藤): 要望の多いドッグラン設置について、市の見解をお尋ねします。さらなる集客を目指し、どのような取り組みをしておられますか。

    • 環境経済部理事: ドッグランの設置は施設の魅力度向上の観点から有効な手段の一つと認識しており、既に視察を行うなど研究を進めています。さらなる集客に向けては、施設スタッフの観光案内研修やテレビモニターを活用した視覚的な情報発信など、道の駅の観光ハブ拠点化を目指し、観光魅力発信や案内機能の強化に取り組んでまいります。花の文化園などの周辺施設と一体となって、「食べて」「遊んで」「体験できる」プログラムの実施など、多くの方にお越しいただける道の駅となるよう取り組みを進めます。


  • 再質問(工藤): ドッグランの場所は、以前おっしゃっていた木陰の西側スペースで決まりということですか。

    • 環境経済部理事: それぞれの場所について、ニーズや整備費用など様々な観点で検討した上で、どこが良いかをこれから決めたいと考えています。今年度中に研究し方向性を決めたいと考えており、まだ場所は決まっていません。


  • 再質問(工藤): ドッグランを設置している堺市の「海とのふれあい広場」を視察したところ、設置後10年以上経ち、常駐する管理者は不在ですが、目立ったトラブルはなく、利用者間のモラルで成り立っているとのことでした。ぜひ河内長野市にもドッグランを設置してほしいです。


  • 要望(工藤): くろまろの郷のレストランのテラス席では犬同伴が可能とのことですが、レストランの入口に明記されていないため、利用者が分かりません。ぜひ明記してほしいです。



件名3.子育て世代にやさしい市役所実現に向けて


キッズスペースの設置について

(1) 設置の予定時期と、現在の進捗状況はどうなっていますか。

(2) 衛生管理については、どのような計画をしているのか。


  • 質問(工藤): キッズスペースの設置の予定時期と、現在の進捗状況はどうなっていますか。衛生管理については、どのような計画をしておられますか。

    • 福祉部長: 機構改革により執務室を1階に移すことに合わせ、窓口横の空きスペースを利用してキッズスペースの設置を進めてきました。5月22日にマット類などが納品され仮設で開始、5月30日には全ての物品が納品され設置が完了しました。サイズは幅2.1メートル、奥行き3.3メートルで、出入り口以外は囲まれており安全性も確保しています。おもちゃや絵本を置いており、子どもが遊びに夢中になっている間に窓口で説明をしっかり聞けるため、利用者からは大変好評です。設置費用はふるさとづくり基金を活用しました。衛生管理については、毎朝始業前に職員が消毒用アルコールを噴霧し、タオルで拭き取っています。今後も継続して実施し、安全管理を徹底してまいります。


  • 要望(工藤): キッズスペースを設置いただきありがとうございます。市の5月広報にフロア変更は載っていましたが、キッズスペースができたことは載っていませんでした。ぜひ広報に掲載してください。

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